隣の芝生が、青すぎる夜に。

夜。
SNSを開けば、誰かの幸せそうな投稿が流れてくる。
旅行に行った人。
昇進した人。
家族と笑っている人。
やりたいことにまっすぐ進んでいる人。
自分だって、頑張ってるつもりなのに。
なんだか、すべてがまぶしく見えて、
思わずため息が出てしまう──そんな夜は、きっと誰にでもあると思うのです。
誰かの幸せがまぶしく見えるとき

私たちは知らず知らずのうちに、
他人の“いい瞬間”ばかりを見てしまいます。
キラキラした写真や、堂々とした言葉。
「人生楽しんでるなあ」と思うような発信。
でもその裏に、どれだけの悩みや迷いがあるのかは、
表面だけではわかりません。
もしかしたらその人も、
誰かの幸せをうらやましいと感じているかもしれない。
本当はどんな気持ちでいるんだろう。
そう思ったら、比べることが少しだけ怖くなくなりませんか。
比べたくないのに、比べてしまう
「自分は自分、他人は他人」
そう思おうとしても、
人と比べずに生きるのは、意外と難しいものです。
比べたくて比べているわけじゃない。
今の自分が満たされていないときほど、他人の光が強く見える。
でも、誰にだって、表に出さない苦しさがある。
それでも今日を越えてるんだな、って思うと、
自分にも少しだけ優しくなれるのではないでしょうか。
速さも、形もちがうけど
他人の成功が早く見えるとき、
自分の歩みが遅すぎる気がするとき。
でも、思い出してみてください。
それぞれが違う道を、それぞれのペースで歩いているということを。

スタート地点も、歩幅も、目的地も違うのに、
“同じスピード”を求めて比べてしまうなんて、本当はおかしい話。
あなたはあなたのペースで、ちゃんと前に進んでいる。
止まりさえしなければ、進めばよいー孔子
「止まりさえしなければ、
どんなにゆっくりでも進めばよい。」
― 孔子
人生はマラソンじゃない。
他人と競うものでもない。
昨日より少しでも心が軽くなっていたら、
それだけで十分進んでいる。
歩けない日には立ち止まって深呼吸してもいい。
「また明日から少しずつ進もう」
そう思える自分でいることが、なによりも強さ。
今日も、自分だけの道を
隣の芝生が青く見えるのは、
たぶん、あなたの心が今、ちょっと疲れているだけ。
あなたには、あなたの道がある。
比べる必要なんて、どこにもない。

自分だけにしか見えない景色が、きっと見える。
だから今日はもう、自分を責めるのはやめて、
静かに、やさしく言ってあげてください。
「よくやったね」「今日もちゃんと歩いたよ」
そして──
自分だけの道を、今日も静かに歩いていこう。
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