思考の泉|時代が変わっても、人の心は変わらない?
スマホがあり、AIがあり、世界中とつながる今。
でもふと、「生きづらいな」と思う瞬間がある。
それって、時代が進んでも人の“心”は、変わっていないってこと?
昔の人の悩みって、今と違う?

時代劇や歴史の中では、
役割や家柄、身分がすべてを決めていた。
自由がなかった分、ある意味「選ばなくてよかった」。
でもその分、「こう生きるしかない」苦しみがあった。
今の私たちの悩みって?
一方、今は何でも選べる。
家業を継がなくてもいい。
性別に縛られず、結婚も子どもも自由。
でも選べるからこそ「自分で決めなきゃ」という不安もある。
正解がわからない、未来が見えない。
自由な時代の“孤独”に、私たちは立ちすくんでいる。
それでも、残り続ける言葉がある

でも不思議なことに、
紀元前の哲学者の言葉も、
昭和の作家の名言も、
いまの私たちの胸に、なぜか響く。
なぜ?
それは、人の「心の奥」は、時代を超えて通じているから。
名言は、バトンだ
名言は、誰かが、ある時代の「どうしようもない生きづらさ」と向き合って、
懸命に悩み、懸命に生きて、言葉にしたもの。
それを受け取った誰かが、また別の時代に、次の誰かへと渡してきた。
きっと、時代は変わっても——
「愛されたい」「認められたい」「自分らしく生きたい」
そんな心の奥の願いは、今も昔も変わっていないから。
名言は、ただの飾りじゃない。
生きることを考え抜いた人たちが、心の奥に届く言葉に託した、希望のバトン。
私たちは、また次の誰かに

今、私たちは、そのバトンを受け取った世代。
誰かの言葉で救われたように、
私たちの問いや気づきも、
きっと未来の誰かの力になるはず。
時代は変わっても、人はつながっている。